自宅再建・ガンプラ改造への道
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立体造形のコレクション

第9位:AMゼネラル ハマーH1—-ベスト10、選考理由と感想

第9位:AMゼネラル ハマーH1, 1992

 

前回の投稿の中で、
私の『自動車デザインベスト10』を選考した中で、見事9位になりました、AMゼネラル社の軍用車両のハマーH1についての選考理由や、『私とハマーのかかわり方』につき記させていただきます。

 

 

 

 

『自動車デザイン・ベスト10』選考結果

第10位:BMW 507, 1956 ————————-(シルバー+同色ハードトップ)
第9位:AMゼネラル ハマーH1, 1992 ———-(軍用ウッドランド・カモフラージュ)
第8位:MB 560 SEL, W126型 セダン ————-(濃紺とブルーグレーの2トーン)
第7位:キャデラック・エルドラド,1967   (メタリック・ブルーに黒のレザートップ)
第6位:トヨタ プリウス,2003 (2代目)————————–(ライトアクア)
第5位:ホンダ S660, 2015 ——————————————– (白メタ)
第4位:ポルシェ 928,1978 ————-(ライトブルーメタに格子パターンの内装)
第3位:シトロエン DS23, 1973 ————————(チャコールグレー・メタ)
第2位:ランボルギーニ・カウンタック LP400、1974 —————— (オレンジ)
第1位:オースチン・ヒーレー 100/4 (BN/1), 1953 –(アイボリーと濃紺の2トン)

 

選考理由:機能性から出発した理想的デザイン

 

もともと、ランボルギーニ・チータランボルギーニ・LM-002 と出所を同じとする、ハンヴィー (軍用車両版、正式名:M998 Humvee, High Mobility Multipurpose Wheeled Vehicles=高機動多用途装輪車両) は荒れ地などの走行も可能な多目的車両として、M151(ジープ)に置き換わる形で1985年から配備され、湾岸戦争以降アメリカ軍の兵員車両として活躍を果たしました。(280,000台生産)

一方、ハマーH1と呼ばれる民間車両としても人気を博し生産終了の2006年までに12,000台が一般市民に販売されました。

 

 

私にとって、この『高機動』というところが大変に重要で、それまで一般的だった原始的なリーフスプリング式のサスペンションに代わって、四輪独立ダブルウイッシュボーン式のサスペンションを奢ったうえに、さらに複雑なハブリダクションインボードブレーキというお金に糸目をつけない特殊技術で最低地上高を稼ぎ、低重心を維持したまま、素晴らしい悪路走破性を実現しています。
(この辺りは著名なレーシングカー・デザイナーの由良拓也氏の名著『由良拓也のらくがき帖:二玄社刊』からの受け売りです。)

さらに、走行安定性と全長に対しての積載量の最大化のため、大ぶりのタイヤを思いっきり4隅に配置し、フロントとリアのオーバーハングはほぼ皆無です。

つまり、
どこでも高速走行出来て、人員や荷物を大量に詰める為に、

 

*比較的短い全長 (4.6m) で、

*大きなタイヤを4隅に配し(オーバーハングほぼ0、大袈裟笑)、

*最低地上高は高く(走破性=超優良)、

*車高自体は低い(低重心)。

 

新時代を飾るのにふさわしい、多目的兵員輸送車が現出しました!!
(以降の民生SUVのデザイン・プロポーションに与えた影響は計り知れません。)

 

 

私にとってのハマー H1とは?

 

 

初めて雑誌の写真か何かで見た時、すさまじいまでの4輪の『踏ん張り感=スタンス』に釘付けになり、 こんな高性能なジープを操縦できるアメリカ兵が単純にうらやましく思いました。(?)その後あらゆるスケールの模型を調達したのは言うまでもありません。
(今回の写真には、京商製の1/64のHUMVEE と596モデル製1/64の民間使用のH1を載せています。)

よくよく観察してみれば、
ただの真四角の箱のようなデザインではなく、

 

*フロント・ウインドシールドにほんのわずかな前傾角度がついていたり、

*フロントフェンダー上部の小気味いい切り欠きラインや、

*ボンネットのエア抜きディテールやその繊細な角度、

*ロッカー部の角からフェンダーへ向かうラインの柔らかな処理、

*前後に頑強な『かまぼこ形状』のルーフ処理、

(*軍用版の、ルーフ後半のスピード感あふれる傾斜角度等々、、、)

 

 

これらのすべての細部が有機的に、または偶然に積み重なることにより、
4輪駆動車において前例が全くないほどの外観的美点、

 

*安定感、安心感、(Safe & Stable)

*力強く、(Powerful)

*頑丈、(Tough)

*おまけに、すばしっこい!!  (Quick)

 

ありとあらゆる4輪駆動SUVとして称賛に値する資質を、
外観デザインを通して表現しているのに驚かずにはいられません!

 

注:こうして真横から見てみますと、四輪駆動のためリアタイヤの位置をFR車に比べ20cmほど後ろに持っていくことが出来たのが超ロング・ホイールベースに貢献しています。

 

 

 

 

 

 

近所の海兵隊訓練所に駐機中の砂漠カモフラージュ版HUMVEEたち。

 

毎土曜日の朝、近くのファーマーズ・マーケットに行く途中、海兵隊の訓練所があるのですが、その裏手にお目当てのハンヴィーをはじめ数々の軍用車両が駐機されています。

ほとんどのハンヴィーは砂漠使用の『タン』で塗装された、後期型のドアサイドが出っ張ったバージョンで、常時20台以上、中にはピックアップトラックや救護車使用のものもあったりします。毎週妻に『早く行かないとパンが売り切れるわよ、、、』とか言われながら、『母親に引っ張られて横滑りしながらもプラモ売り場で粘る小学生』のように現場にかじりついています。(笑)

 

 

実物を前にして、

*全幅が2,2mもあるので、『立体の物』としての量感・迫力がすごいです。

*巨大なタイヤのトラベル幅が予想以上に大きく、悪路走破時の光景が目に浮かびます。

*全行が予想以上に低く改めて、ハブリダクションによる高い最低地上高と低重心の恩恵が身に沁みます。

 

 このカテゴリーの他車

 

最後に、このカテゴリー:『踏ん張り感抜群の、スタンスのお化け』、に属する私の偏愛リストをお届けします。(笑)

 

 

*フェネック 軽装甲偵察車、ドイツとオランダ軍共同開発 (山岳カモフラージュ塗装版)
*ランボルギーニ・チータ (田宮のラジコン版の肌色)--→ハマーのご先祖様
*ランボルギーニ・LM002 (赤外装に純白レザー内装)--→ハマーの従兄弟
*ランボルギーニ・ウルス  (メタリック・オレンジ)---≻SUV版アウデー・クアトロ
*2代目ジムニー,後期型ハードトップ(赤外装)

 

 

以上となります。
次回は第8位のメルセデスベンツ 560SEL(サッコ・プレート付き)について書いてみたいです。
ーお楽しみにー

 

追記:書きながら、ふと、田宮の1/20コレクターズクラブ版のHUMVEE, 完成品や、EXOTOの1/18ダイキャスト版のミニカーが欲しくなりました、、、、

 

 

 

 

ABOUT ME
折り紙キャット
愛知県生まれ、米国在住の立体造形好き、2025年の山火事で自宅、趣味で改造したガンプラ、フィギュア、ミニカー等のコレクションすべてを焼失。自宅再建と失くした物の買い直しについての日記です。
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