自宅再建・ガンプラ改造への道
Gunpra Burned by Wildfire
立体造形のコレクション

掌にはいつも立体造形:自動車デザイン・ベスト10 等、、、、

自己紹介代わりの手のひら談義

 

自己紹介代わりに、私の立体造形遍歴につきお話しさせていただきます。

思えば物心がついた時以来、
いつも私の手の中には何かの立体があったように思います。
(ちなみに、英語では私のように掌で感じることを、TACTILE SENSATION と言うそうです。また掌で感じるのが好きな人のことを、TACTILE PERSON と言ったりもします。)

あぶら粘土、ダイアブロック、泥団子、ヨーヨー、バッタやセミや昆虫、紙粘土、ミニカー、色鉛筆、(スパーカー)消しゴム、絵筆や書道の筆、そろばん、プラモデル、アクションフィギュア、工業用クレイ、雑誌や書籍、等々。

現在もこのリストは増え続けています。

この中でも特に粘土やプラモデルなど、自らの手で形をつくるのが特に好物です。

 

好みのタイプ:自動車デザイン・ベスト10

 

 

そんな中でも今回は、特に大好きな
自動車の外観デザインについての好み(曲がった嗜好)をお話しさせていただきます。

以下に好みの自動車デザインベスト10を上げることで、自分がどんな立体造形(形と色の組み合わせも含め)が好きなのかを検証していきたいです。(笑)
(初めて作るリストなのでワクワクしてます。)

 

第10位:BMW 507, 1956 ————————-(シルバー+同色ハードトップ)
第9位:AMゼネラル ハマーH1, 1992 ———-(軍用ウッドランド・カモフラージュ)
第8位:MB 560 SEL, W126型 セダン ————-(濃紺とブルーグレーの2トーン)
第7位:キャデラック・エルドラド,1967   (メタリック・ブルーに黒のレザートップ)
第6位:トヨタ プリウス,2003 (2代目)————————–(ライトアクア)
第5位:ホンダ S660, 2015 ——————————————– (白メタ)
第4位:ポルシェ 928,1978 ————-(ライトブルーメタに格子パターンの内装)
第3位:シトロエン DS23, 1973 ————————(チャコールグレー・メタ)
第2位:ランボルギーニ・カウンタック LP400、1974 —————— (オレンジ)
第1位:オースチン・ヒーレー 100/4 (BN/1), 1953 –(アイボリーと濃紺の2トン)

 

いろいろ入れ替え書き換えした挙句、以上の結果となりました。

ちなみに、生産国別では、
*ドイツ車:3台
*日本車:2台
*アメ車:2台
*英国車、フランス車、イタリア車 :各1台

といった結果になりました。
おっと、日本車も頑張ってますね!

続いて、車種別では、
*4ドア・セダン:3台
*GTツアラー:3台
*軽量スポーツカー:2台
*スーパーカー:1台
*軍用車両:1台

こんな感じで、かなりバラエティーに富んだ内容になりました。
4ドアセダン3台は意外でしたね。

 

それでは10位から順に解説していきたいと思いますが、その前に惜しくも10位に入賞できなかった残念賞または『これだけは言っておきたいで賞』(Honorable Mention)を上げておきます。

『これだけは言っておきたいで賞』

惜しくもベスト10入りを逃したものの、
どうしても言っておきたいで賞、に輝いたのは、

マツダ MX-5 ロードスター、1989 (シルバー)となります。

私は個人的に自動車の運転にあまり興味がない、
というよりむしろ嫌いなのですが、
(小さなスポーツカーの運転は比較的好みです。)

この、こだわりのマツダ車には、外観の滑らかな美しさ以上に、MGB, ロータスエラン、エリートなどから連綿と続いてきたブリティシュ・ライトウエイト・スポーツカーの歴史を日本車として見事に継承した、パッケージレイアウトの巧妙な美しさには目を見張るものがあります。

デザイン以上に自動車の動的レイアウトの理想を追求する職人的姿勢には、感動を覚えずにはいられません!

このカテゴリーでのその他の好みのデザインは、

*MGB (発表会でのアイスブルー)
*初代ロータス・エリート(濃紺メタとシルバーの2トン)
*初代ロータス・エラン(黄色に銀のバンパー)
*マツダ RX-7, 1991 (3代目)(シルバーに赤内装)
駆動方式は違いますが、ライトウエイト・スポーツくくりということで、、、、
*初代ロータス・エリーゼ, 1996 (ブリティシュ・レーシング・グリーン)
*オペル・スピードスターまたは VX220(黄色、銀)
*ホンダ CR-X, 初代マイナー後,無限仕様 (シルバー)
*ホンダビート、(黄色)
*ホンダ S600、(赤)

 

この辺りは、『理想的な重量配分を追求した小排気量のスポーツカー』のカテゴリーです。

 

もう一台ぜひ入れておきたいのが、

MB 500K スペシャル・ロードスター、1934(深紅にクリームの内装)となります。

こちらは史上最も美しい自動車ベストテン特集で常に上位を占めてくる、映画で言えば「市民ケーン」や「2001年宇宙の旅」のような車です。(笑)

自動車コンクールなどで実車を数回目にする機会がありましたが、
そのたたずまいが放つオーラはやはり、すさまじいものがありました。

また当時のブガッティーやフランス、スペインの狂気じみた酔狂さとは無縁で、本寸法なバランス感あふれる伸びやかな美しさの追求に何とも言えないすがすがしさを感じます。

 

同じ様な「伸びやかな美しさを追求した本寸法デザイン」として、

同じくメルセデスの、
MB 300SL ガルウイングとハードトップの両バージョン(銀+バーガンディー内装)
も上げておきたいです。

 

 

ではいよいよ、ベスト10に入ったデザインの入賞理由と自分の中での立体造形としての位置付けを解説していきたいです。

 

第10位:BMW 507, 1956

 

メルセデス・ベンツ300SLが(戦後の経済ブーム真っ盛りの)アメリカで大成功を収める中、BMWが高級セダンのシャーシを短縮することで作り上げたBMW507は、あいにく価格の高騰などの理由により3年間で252台を販売するにとどまりました。
しかしながら、その外観デザインの秀逸さに対する評価は年を追うごとにどんどん高まっております。

 

 

 

 

 

 

私と、BMW 507との歴史はすでに30年以上に及びます。
思えば1993年ごろ、パサデナのミニカー・ショーの会場で発売前のミニチャンプス社製の1/43の真っ赤な507を手に入れたのがきっかけで、その後何10社というブランドから出ているすべてのスケール(1/18,1/24,1/36,1/43,1/64,1/87,ETC.) のBMW507のミニカーを集めるに至りました。

とにかく初めてその真っ赤なミニカーを見た時の感想は、

 

『こんなに完ぺきなデザインが存在したんだ!』

 

といったもので、
それ以降はほぼ一択で、このデザインに対する敬愛と複雑な思いを模型、ミニカー、雑誌、書籍、動画、ネット記事、実物鑑賞などで積み上げてきました。(この辺りは後程別の記事として、詳しく語りたいです。)

 

もちろん当時、今回のようなベスト10を行えば、BMW507が第1位でした。

 

 

私的には以下のような点が魅力です。

*当時はやり始めていたコークボトル・シェイプと前後のフェンダーの女性的なカーブを劇的に融合。=伸びやかさと優美さの融合。(流線形的な完成解=MB300SLに対する挑戦状的な、、、)

*ボディー中心線の前方、ボンネットの先端、をかなり低い位置まで落としていた、それまでのこの種のスポーツカーのフロントノーズ・デザイン(フェラーリ250TR、オースチン・ヒーレー等)に対して、高い位置で前方に鋭く突き出し、かつ(サイドビューで)逆スラント化させることで、フロントビューの獰猛かつ気品あふれる顔つきを演出しています。(この辺りはのちのBMWの代名詞:逆スラントノーズの先駆け、と見ることも出来る見逃せないポイントです。後のランボルギーニ・ミウラ、ジャガーXJ-Sなんかにも顕著です。)

*FR車であることを最大限に生かして、先例がないほどに、美しいサイドビューを実現した、たぐいまれな前後の車軸とその位置関係、タイヤサイズ・扁平率の選択の妙。

*オープンカーではありますが、ソフト・トップ、更には、ハードトップ装着時の美しさも特筆ものです。(この辺りは、最近の95パーセンタイルのパーッケージマネキン規格のドイツ製オープンカーには望めないところです。トップ・アップ時=頭でっかち)

 

 

私の中で507に対しての敬愛の情が少し揺らいだのは、皮肉なことに、実車をまじかに見た時のことでした。15年ほど前のLAオートショーでのこと、新車展示の傍らクラシックカーの展示もあり、その中に我らがBMW507 (真っ黒で内装はタン)のお姿もあったのです。

 

『これが、あの507? こんなに小さかったか?』

外装が収縮色の『黒』だったこともあって、それまで数々のミニカーや模型を見回して自分の中で膨張していた伸びやかで華麗なイメージとは裏腹に、そこにはチンまりとした痩せこけた子猫ような物体が丸まって、ニヤニヤ少しすまなさそうに香箱座りをしてました。泣

さらに不運だったのは、にわかに張り替えたらしいオレンジ寄りのタンの内装と黒のコントラストが強すぎて非常に下品だったうえ、オリジナルにはないはずの真っ黒の外装に反映するホール内の無数の照明がごてごてとして『ちっさいからだに装飾過剰気味なダンサー』を連想させ、最悪の初対面となりました。(抑揚の強い外観にはシルバーや白のような薄い外装色のほうが似合うと思います。)

そんなトラウマ経験も、
その後, 程度の良い実物の507をコンクールや、博物館で見学したり、良質のカタログ写真などをネットで拝見したりするにつれ、やはり『良いものは良い』と思えるようにまでなり、さらに昨年末(2024)、 中国のGFCC社製の1/64のミニカーを発見するに至り, 507に対する敬愛は完全に復活するに至りました。

以上が、わたしのBMW507に対する偏愛の一部(デザイン編)です。
さらにBMW507に関しては今後、別の特集記事として資料編、ミニカー編などもお届けできればうれしいです。

 

このカテゴリー:前後のフェンダーが強調されたコークボトル・スタイル、でのその他の好みのデザインは、

 

*トヨタ2000GT (アイボリーホワイト)
*ランボルギーニ・ミウラ (黄色)
*フェラーリ 250TR/テスタロッサ・ポンツーンフェンダー(フェラーリ・レッド)
*フェラーリ 250GTO, 1964 (メタリック・ネイビー)
*アルファ・ロメオ TZ2,(アルファ・レッド、暗い赤)
*コルベット・スティングレー/ コンバーチブル、1964 (タキシード・ブラック)
復古調デザインの例としては、
*3代目 RX-7 (シルバーで真っ赤な内装)
*4代目 スープラ (赤ボディーに艶なし黒ホイール)

こうして並べてみますと、

このカテゴリーのデザインは、
時代の最先端のレースカーがFRからミッドシップに変化する中、戦前から続いていた『フェンダーとは野蛮なタイヤを形よく覆い隠すもの』という概念を強調することで、その後に一世を風靡する『直線基調のウエッジシェープの時代へ』の過渡期的役割を担った感じですね。

『野生動物(FR)から都会の剥製(RR)へ、その変化の中で一時咲いた時代のあだ花』


といったところでしょうか。(嬉)

この時期は、

『ひらひらと揺蕩う姿が、
はかなくも、またとなく尊い』

自動車史の至宝が生まれた時期ですね。

 

 

 

追記:書き出す前は今回一回で、ベスト10を発表させて頂く予定でしたが、あまり長くなるのもいけないので、ベスト9以降は小分けして、分載させていただきます。

次回は『AMゼネラル、ハマーH1と私』と題して私のハマー・デザイン偏愛記をお届けいたします。

ーお楽しみにー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ABOUT ME
折り紙キャット
愛知県生まれ、米国在住の立体造形好き、2025年の山火事で自宅、趣味で改造したガンプラ、フィギュア、ミニカー等のコレクションすべてを焼失。自宅再建と失くした物の買い直しについての日記です。
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