第3位：シトロエン DS23 パラス、1972 ーーーデザイン・ベスト10、選考理由と感想

デザイン・ベスト10リスト

こちらが私の独断と偏見による(笑)、
自動車デザイン・ベスト10リストとなっております。

第10位：BMW 507, 1956 ————————ーーー（シルバー＋同色ハードトップ）
第9位：AMゼネラルハマーH1, 1992 ——ー（軍用ウッドランド・カモフラージュ）
第8位：MB 560 SEL, W126型, 1979 ————ーー（黒とブルーグレーの2トーン）
第7位：キャデラック・エルドラド，1967 （メタリック・ブルーに黒のレザートップ）
第6位：トヨタプリウス, 2003 （2代目）————————–（シーサイド・パール）
第5位：ホンダ S660, 2015 ————————————— （スター・ホワイトパール）
第4位：ポルシェ 928，1978 ————-（ライトブルー・メタに格子パターンの内装）
第3位：シトロエン DS23 Pallas, 1973 ————————（シャンペーン・ゴールド）
第2位：ランボルギーニ・カウンタック LP400, 1974 ——————ーー（オレンジ）
第1位：オースチン・ヒーレー 100/4 (BN/1), 1953 –（アイボリーと濃紺の2トン）

第3位：シトロエン DS23 パラス, 1972年型

（NOREV 1/58 Citroen DS23 ＜Olive Metallic＞＆Welly 1/64 Citroen DS 1973 ＜Champaine Gold＞）

第4位のポルシェ928のミニカーの到着を待つ間、第3位のシトロエンDS23について考察させていただきます。

私にとってのDS23は、

『立ってよし、座って良し、』
（DSな駐車中は車高が下がり、エンジンを始動すると車高が上がります。）

『高級車に見えたり、ラリーカーにも、』

『スポーツカーにも、セダンに、ミニバンに見えたり、』

『前から見ても、後ろから、横から、
斜めから、上から、下から、』

『どこから見ても絵になる、

ｂｂｂｂｂｂ七変化の生きた万華鏡のような』

存在です。

特に駐車中のDSは、

「香箱座り」している猫のようです、

DSはフランス生まれなので、
シャルトリューでしょうか？

また、めちゃくちゃスピードが遅くて飛べない宇宙船にも見えます。

とにかく、こんな素晴らしく個性的な自動車が、普通の中・大型車として国中を走り廻っていた、フランスという国は本当に不思議な魅力にあふれてますね！！

デザイン・設計の概略

NN
長年フランスの中型車として親しまれてきた、（戦前の自動車の姿を色濃く残す、）トラクシオン・アバン15CVに置き換わる形で、1955年に発表されたDS19は、フロントミッドにエンジンを逆向きに搭載するFFデザイン部分（1934年時点ではかなりの先進技術でした）は15CVからそのまま受け継いだものの、それ以外の部分で、安全性、居住性、運動性、空力性能などを兼ね備えた『異次元の自動車』となるべく、設計されました。

シトロエンのインハウスデザイナーのフラミニオ・ベルトーニは、15CVのスタイリングに大幅に改変を加え、さらに極度に徹底して流線形化することでDSのデザインを作り上げました。結果的には他のあらゆる自動車と似て非なる、「宇宙船」とまで評されたデザインを実現し、1955年当時において最も進歩した空力デザインが現出するに至りました。

そんなDSシリーズは生産終了の1975年までの間、フランスの中・上級車として親しまれ、大統領の公用車から、タクシー、救急車や商用車などあらゆる分野で広く使用されました。結果として、20年間で145万5,000台が生産され、1999年実施の「20世紀の名車ランキング」であるカー・オブ・ザ・センチュリーにおいては、1位のフォード・モデルT、2位のミニに次ぐ第3位の「偉大な自動車」という評価を得ました。

選考理由：客観的に観て、、、、

前作のトラクション・アヴァンのデザイナーでもあるフラミニオ・ベルトーニによる類まれなる、外観デザインの際立った特徴を上げてみますと、

＊当時最先端の空力ボディー
（中型乗用車として、すでに優良であったトラクション・アヴァンのシャーシ回りをベースとして、内部空間を最大化すると同時に、すべての表面を滑らかに、かつ後ろに尾を引く、紡錘形にこだわり、徹底的に空力を追求した結果として流線型の個性的な魅力を持つ立体物が出来上がりました。）

＊超ロングなホイールベースと後輪トラックの最小化
（ホイールベース、3m12cmという常識無視から生まれた、『フロント＝ワイド＆ロー＋リア＝ナロウ＆ロー』のプロポーションから生まれた、たぐい稀なほど味わい深い、予想不可能なデザインの見え方が誕生しました。）

＊超個性的な外観を陰で支える、
変態的な（良い意味で）装備の数々

＃ハイドロニューマチックのサスペンションと油圧系（ブレーキ、クラッチ、パワステ）
＃ハンドルとサスペンションの挙動に連動する『ネコ目』のヘッドライト
＃C－ピラーから生えた、リアの方向指示装置
＃トラクション・アヴァン譲りの、エンジン直前に置かれたスペアタイヤ
＃１本支持ハンドルに代表される、超アバンギャルドな室内デザイン
＃厚さ30cmのソファーのような前後シート
＃ビス一本で取り外し可能な、空力向上のためのリアフェンダーカバー

等々、枚挙にいとまがありません。

私のDS体験

私がシトロエンDSの存在を知ったのは、80年代の後半、二玄社のNAVI誌上のフランス車特集を通じてだったと記憶しています。それ以来常々興味を持って観察してきましたが実車にお目にかかることはありませんでした。そんな中、アメリカで知り合い結婚した妻の叔父さん（フラン系アメリカ人）が大のフランス車好きで、過去に、20年間ほどDS19を所有していたことを聞き、折に触れ、DS談議に花を咲かせてきました。

そんな中、10年ほど前、引っ越した家の周りを散歩中に、
とうとう、民家のわきに寝そべっているDS23を見つけてしまいました。

『あっ！DSだ！』と,

カブトムシを見つけた小学校生徒のように
突然叫んだ私をビックリして見守る妻をしり目に、

『あーでもない、こーでもない』と独り言を言いながらクルマの周りを立ったり、しゃがんだりを繰り返し、妻から催促されるまで、10分以上不審者のような動きをしてしまいました。(笑)（京都の祇園で芸者の追っかけ中の妻とその母を横目に、ホンダS600を発見した時と同じように、、、）

駐車中ということもあって、噂通りの『腹ばい』状態のDSは、お昼寝中の三毛猫のようで、本当に自動車とは思えないオーラを発散していました。

その外観は、卓越した空力性能のためだけとは到底思えないほどに、
常軌を逸しておりました。

例えるなら、

＊アバンギャルドな美的センス、

＊動物的かつ未来的、

＊へそ曲がり、怖いもの知らず、

＊実験的かつ、好奇心のカタマリ、

＊刺激的な純粋芸術活動の結果？

等々、、、、

しかしながら、
不思議と否定的な感情からは程遠いものばかりでした。

勿論、そのいでたちの不思議さからは想像もできないほどに素晴らしい、
自動車好きの琴線に触れる360度、

どの角度から、

どの高さから見ても、

それぞれに初めて体験するレベルの安定感と動感があふれる『絶妙な画角』を提供していたのには、

初体験ながら、驚愕でした。

私のDS体験はその後も、NOREV社製の秀麗な（1/12,1/18,1/43,1/58) ミニカーの登場などもあり、非常に充実したものとなって現在に至ります。こんな『物体』が日常茶飯事に町中を駆け回っていた当時のフランスは、どんなに不思議と楽しさに満ち溢れた場所だったのでしょうと、まだ見ぬ思い出にふけっております。（嬉）

結論：今こそ待たれる『DS』遺伝子を受け継ぐ未来車

テスラやBYDが牽引する昨今の電気自動車の興勢ですが、こと、外観デザインに関しては1950年代の『DS』のような全力投球で、アヴァンギャルドな結果は今のところ出ていないのが、残念でなりません。

『空力理論の実車への応用』が

1950年代当時のデザイン界の関心事で、
ーーーーーーー＞それを追求した結果アバンギャルドなDSが生まれました。

それならば現在は、

『電気自動車のスマートフォン化』が
あらたな関心ごとであるならば、
ーーーーーーーー＞今こそDS以上の自動車デザインの大変革が可能です。

しかし、今のところ優等生的なTESRA3のような、ガソリン・エンジン車に毛が生えた程度の中途半端なものばかりなのが実情です、、、

今こそDSレベルか、それ以上のイノベーティブでアバンギャルドな未来のカタチが望まれてなりません。そんな中、先日自宅のアパートの前で、ポールスター3を目撃しました。

その巨大なホイールベースによって担保された安定感のあるスタンスと、『素・密』のコントラストが行き届いたフロントとリアフェイスのすがすがしさに感動し、一安心しております。

トヨタさん、ホンダ・ソニーさん、
お待ちしておりますーーーー

その他のアヴァンギャルドな『猫』たち

以下に、私好みの革命的な『フレンチデザイン』の傑作／怪作を羅列させていただきます。

＊ルノー・ヴェルサティス、コンセプトカー版 （by パトリック・ル・ケモン）
（2000年前後のルノーデザインを牽引したパトリック・ル・ケモンの傑作デザイン、まったく予想不可能なラインで構成される外観はもとより、インテリアの奇抜さも特筆もの）

*ルノー・トゥインゴ、1993 （by パトリック・ル・ケモン）
(ホンダのトゥデイをお手本に小さなタイヤをトゥデイ以上に四隅に追いやったかっこかわいい外観が秀逸。）

＊シトロエン２CV、1948
(きわめて独創的かつ合理的な大衆車のアイコン。数々の簡素なアイデアの凝縮とユーモラスな個性が魅力。台形ドア断面、エンジン逆向き搭載のFF駆動など）

＊シトロエンSM、1970
（マセラッティーのV型6気筒エンジンをDSベースで、フロントミッドシップに搭載したFF車。前輪駆動で最高速200km/hを超える目的で作られた実験車的側面が大 DS譲りの尻すぼみなデザインは個性とスピード感のハーモニーが魅力的）

フランス車以外ですが、、、
＊フィアット・パンダ, 1980 （ジョルジェット・ジウジアーロ作）
（機能性とポロポーションの両立に大成功、曲面を極力排除して、平面ガラスを多用した斬新なスタイル、ピクニック時に取り外せるシートデザインに憧れました。）

＊2代目プリウス、2003
（フランス車以上にフランス的なデザインが、案の定、フランスで大人気！！）

以上となります。

次回は、デザインベスト10、第2位のランボルギーニ・カウンタック LP400（オレンジ）についてデザイナー（故）ガンディーニの功績込みで、考察してみたいです。

ーお楽しみにー

!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! Translation in English !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

Top 10 Design List

Here is my subjective (lol)
top 10 list of automobile designs.

10th place: BMW 507, 1956 ———————— (Silver + matching hardtop)
9th place: AM General Hummer H1, 1992 —— (Military woodland camouflage)
8th place: MB 560 SEL, W126 model, 1979 —————— (Two-tone black and blue-gray)
7th place: Cadillac Eldorado, 1967 (Metallic blue with black leather top)
6th place: Toyota Prius, 2003 (2nd generation) —————————– (Seaside Pearl)
5th place: Honda S660, 2015 ——————— —————— (Star White Pearl)
4th place: Porsche 928, 1978 ————- (Light Blue Metallic with checkered interior)
3rd place: Citroën DS23 Pallas, 1973 ———————— (Champagne Gold)
2nd place: Lamborghini Countach LP400, 1974 ——————ーー (Orange)
1st place: Austin-Healey 100/4 (BN/1), 1953 – (Ivory and dark blue two-tone)

3rd place: Citroën DS23 Pallas, 1972 model

(NOREV 1/58 Citroën DS23 <Olive Metallic> & Welly 1/64 Citroën DS 1973 <Champagne Gold>)

While waiting for the arrival of the 4th place Porsche 928 miniature car, I will discuss the 3rd place Citroën DS23.

For me, the DS23 is

“good standing, good sitting,”
(When parked, the DS lowers its ride height, and when the engine is started, it raises its ride height.)

“it can look like a luxury car, a rally car,”

“a sports car, a sedan, or a minivan,”

“from the front, back, side,
diagonally, from above, or below,”

“it looks great from any angle,

like a living kaleidoscope with seven transformations.”

It is such an existence.

Especially when parked, the DS

resembles a cat sitting in a “box position,”

Since the DS is French-born,
could it be a Chartreux?

It also resembles a spaceship that’s incredibly slow and can’t fly.

In any case, it’s truly fascinating that such a wonderfully unique automobile was once a common sight on the roads of France as a mid-to-large-sized vehicle!!

Design and Engineering Overview

NN
The DS19, unveiled in 1955 as a replacement for the Traction Avant 15CV—a mid-size car that had been beloved in France for years and retained the appearance of pre-war automobiles—inherited the FF design feature of mounting the engine in reverse in the front mid-section (a highly advanced technology at the time of its introduction in 1934) from the 15CV. However, in other aspects, it was designed to achieve “a car of another dimension” that combines safety, comfort, maneuverability, and aerodynamic performance.

Citroën’s in-house designer Flaminio Bertoni significantly revised the styling of the 15CV and further streamlined it to create the DS design. The result was a design unlike any other automobile, often described as “spaceship-like,” and the most advanced aerodynamic design of its time.

The DS series was beloved as a mid-to-high-end vehicle in France until its production ended in 1975, and was widely used in various fields, from presidential limousines to taxis, ambulances, and commercial vehicles. Over 20 years, 1,455,000 units were produced, and in the 1999 “Car of the Century” ranking of the 20th century’s greatest cars, it was honored as the third “greatest automobile,” following the Ford Model T in first place and the Mini in second.

Selection reasons: Objectively speaking,

the outstanding exterior design features of the Traction Avant, designed by Flaminio Bertoni, who also designed the previous model, include:

* Cutting-edge aerodynamic body
(Based on the already excellent chassis of the Traction Avant, a mid-size passenger car, the interior space was maximized while ensuring all surfaces were smooth and streamlined, with a spindle-shaped design that emphasized aerodynamics, resulting in a three-dimensional object with a unique, streamlined charm.)

* An ultra-long wheelbase and minimized rear wheel track
(The wheelbase, at an unprecedented 3.12 meters, gave rise to a unique “front-wide & low + rear-narrow & low” proportion, resulting in an unforeseeable design aesthetic of unparalleled depth and sophistication.)

*The ultra-unique exterior is supported by
a variety of unconventional (in a good way) features:

#Hydropneumatic suspension and hydraulic systems (brakes, clutch, power steering)
#Headlights that respond to steering and suspension movements, resembling “cat eyes”
#Rear turn signal devices extending from the C-pillars
#Spare tire positioned directly in front of the engine, inherited from the Traction Avant
#Ultra-avant-garde interior design, exemplified by the single-support steering wheel
#Front and rear seats as thick as a 30cm sofa
#Rear fender cover removable with a single screw for aerodynamic improvement

and many more, too numerous to list.

My DS experience

I first learned about the Citroën DS in the late 1980s through a French car feature in the NAVI magazine published by Nihon Gakujutsu Sha. Since then, I have always been interested in it, but I had never seen the actual car. Among them, my wife’s uncle (a French-American) whom I met and married in the US is a big fan of French cars, and I heard that he had owned a DS19 for about 20 years in the past, so we often had lively discussions about the DS.

Among them, about 10 years ago, while walking around the neighborhood of the house I had moved into,
I finally found a DS23 lying next to a house.

“Ah! It’s a DS!”

I suddenly shouted like a elementary school student who had found a beetle,
leaving my wife staring at me in surprise.

I kept saying, “This isn’t right, that isn’t right,” while standing up and squatting around the car, and I kept moving around like a suspicious person for over 10 minutes until my wife urged me to stop. (Laugh) (Just like when I discovered a Honda S600 while my wife and her mother were chasing after geishas in Gion, Kyoto…)

Since it was parked, the DS, as rumored, was in a “prone” position, resembling a sleeping calico cat, and it truly emitted an aura that didn’t seem like a car at all.

Its appearance was so unconventional that it was hard to believe it was solely for aerodynamic performance.

To put it another way,

* Avant-garde aesthetic sense,

* Animalistic yet futuristic,

* Rebellious, fearless,

* Experimental and a bundle of curiosity,

* The result of stimulating pure artistic activity?

And so on…

However,
strangely enough, none of these feelings were negative.

Of course, despite its unconventional appearance, it was remarkably impressive,
appealing to car enthusiasts from every angle,

no matter the perspective,

or height from which it was viewed,

offering an “exquisite angle” brimming with stability and dynamism at a level never before experienced.

It was a truly astonishing first experience.

My DS experience has since been enriched by the appearance of NOREV’s exquisite miniatures (1/12, 1/18, 1/43, 1/58), and it continues to this day. I often find myself daydreaming about how wonderful and joyful France must have been back then, with such an “object” freely roaming the streets. (Smile)

Conclusion: The future car that inherits the “DS” gene is long overdue.

While Tesla and BYD are leading the current boom in electric vehicles, when it comes to exterior design, there has been no avant-garde result like the 1950s “DS,” which is regrettable.

The application of aerodynamic theory to real vehicles

was a major focus of the design world in the 1950s,
—————-> and the pursuit of this led to the creation of the avant-garde DS.

If that is the case,

then the “smartphoneization of electric vehicles”
is now the new focus,
—————-> and now is the time for a revolutionary transformation in automotive design surpassing the DS.

However, the reality is that we are currently only seeing mediocre models like the Tesla 3, which are little more than gasoline-powered cars with a few minor upgrades.

Now is the time for an innovative and avant-garde vision of the future, on par with or surpassing the DS. In this context, I recently spotted a Polestar 3 in front of my apartment building.

I was impressed by its stable stance, ensured by its massive wheelbase, and the refreshing contrast between the front and rear faces, which perfectly balance simplicity and density. I feel reassured.

Toyota, Honda, Sony,
we are waiting for you…

Other avant-garde “cats”

Below, I will list my favorite revolutionary “French design” masterpieces/oddities.

* Renault Versatis, concept car version (by Patrick Le Quément)
(Patrick Le Quément, who led Renault’s design around the year 2000, created this masterpiece. The exterior, composed of completely unpredictable lines, is remarkable, as is the interior’s eccentricity.)

*Renault Twingo, 1993 (by Patrick Le Quément)
(Inspired by Honda’s Today, the Twingo pushes its small tires even further to the corners than the Today, creating a stylish and cute exterior.)

*Citroën 2CV, 1948
(An iconic mass-market vehicle that is both highly original and practical. Its charm lies in the concentration of simple ideas and its humorous personality, such as the trapezoidal door cross-section and the front-engine, front-wheel-drive layout with the engine mounted in reverse.)

* Citroën SM, 1970
(An FF vehicle featuring a Maserati V6 engine mounted in a front-mid position on a DS chassis. Designed as an experimental vehicle capable of exceeding 200 km/h with front-wheel drive, it combines the distinctive tapered design inherited from the DS with a harmonious blend of personality and speed.)

Not a French car, but…
* Fiat Panda, 1980 (designed by Giorgetto Giugiaro)
(A successful blend of functionality and proportions, featuring a bold style that minimizes curves and maximizes flat glass. I was particularly drawn to the removable seat design for picnics.)

* Second-generation Prius, 2003
(Its design is more French than French cars themselves, and as expected, it was a huge hit in France!!)

That concludes this list.

Next time, I’d like to explore the second-place design, the Lamborghini Countach LP400 (orange), including the achievements of its designer, the late Gandini.

—Stay tuned—

Translated with DeepL.com